広報誌 南東北

第229号

トップは渡邉理事長

 演題は「最近の医学情報」 23年度医学健康講座スタート
 総合南東北病院が20年前から毎月開催してきた医学健康講座の平成23年度の日程が出来上がりました。今年も新しい治療法なども網羅したバラエティに富んだ内容になっています。
 トップを切るのは恒例となった南東北グループを率いる渡邉一夫理事長・総長で、今回は4月21日の第3木曜日午後2時から病院北棟1階のNABEホールで「最近の医学情報」の演題でお話しします。総合南東北病院グループはいまや世界的ながん発見・治療センターとしての位置を占めつつあります。とくにPETや南東北がん陽子線治療センターは目覚ましい治療成績をあげて、各方面の注目を集めています。渡邉理事長は今回の医学健康講座で、こうした最も新しい医学情報について詳しく解説する予定で、聞き逃せない講演となりそうですので、ぜひ多数の方々のご聴講をお願い致します。
 第2回の5月以降の日程と演題、講師は4月号に掲載します。

8割が未病状態に/養命酒製造の調査から

病気ではないが疲れやすい
 健康診断で異常は無いのに、体の疲れや胃腸の不調などの自覚症状がある…といったケースを東洋医学では「未病」と呼びます。「今、働き盛りの男性の約8割が自分は未病状態だ≠ニ感じている」という調査結果が2009年末に出されました。薬酒メーカー大手の養命酒製造(東京・渋谷区)が同年10月初めに全国の30代?50代の男性1200人を対象に調査したものです。
 調査結果では「全く健康で、体調の悪さを感じたことは無い」という回答は17%に止まり、残り83%は「健康でない」と感じていたのです。この「健康でない」と感じている人の中で「病気だと思う」と答えた人は約5%で、これを除く約78%が「病気ではないものの、体調の悪さを感じる」という未病状態でした。未病状態にある人の多くは「疲れやすい」「体力が落ちた」「眠っても休養を取っても、疲れがとれない」「胃腸の調子が悪い」といった自覚症状を訴えています。「手足が冷えやすい」という回答も36%ありました。
 データを分析した東京女子医大の川嶋朗准教授によりますと、男性は仕事を優先させて自分の体調を後回しにしてしまい、深刻な自覚症状が出て初めて病院に行くケースが少なくない、と言います。特に注目したいのが「冷え」。冷えが続くと体温が低下して血流が悪くなって代謝が衰え、未病状態になりやすいのです。「何となく何時もと違う、という未病シグナルに早く気づくことが大切。冷えを感じたらシャワーでなく湯船につかり、温かい飲み物で体を温める、など早めの対策をとって欲しい」と川嶋さんは話しています。
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