広報誌 南東北

第231号

キウイ

ビタミンCが豊富に

 キウイは中国南部原産の植物で、ニュージーランドに持ち込まれて多くの品種が栽培されるようになった果物です。名前の由来もニュージーランドの国鳥キウイに形が似ているところからきています。
栄養
様々なビタミンやミネラルが含まれており、特にビタミンCが豊富です。100g(約1個)中に69rと、成人の1日所要量100rと比較してもその豊富さがわかります。ビタミンCは免疫力を高めてウイルスへの抵抗力を付け抗酸化作用による細胞の老化防止、ストレスへの抵抗力を高める働き、腸管での鉄の吸収率を高める働きがあります。同様の抗酸化作用の働きがあるビタミンE、体内のナトリウムを排出するカリウムも含まれています。さらにキウイには「アクチニジン」というタンパク質分解酵素が含まれていて、タンパク質の消化を促進させる働きをします。ですから、キウイを肉や魚と一緒に食べると胃もたれなどを起こしにくくする効果があります。また、硬い肉の下拵えでキウイの果汁を振りかけると肉が軟らかくなります。
食べ頃
キウイは樹の上では熟しにくい果物なのです。一般的には、収穫後にエチレンガスで追い熟させて食べ頃になります。家庭で熟成させるには乾燥を防ぐためポリ袋に入れて室温で置いておくだけで大丈夫です。急ぐならエチレンガスを出すリンゴ、バナナを一緒にポリ袋に入れると早く柔らかになります。表面を軽く指で押して凹むくらいが食べ頃とされています。
 (参考:食べ物栄養辞典、果物ナビ 栄養管理科 宗形綾子)  

お肉を柔らかくする働きも

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