広報誌 南東北

第231号

ヨガやピラティスが流行

 世の中「断捨離(ダンシャリ)」がブームです。不必要なものを捨ててシンプルに生きましょうということですが、これは物質的なものだけをさすのではなく、精神性をも含んだことだと理解すべきだと思います。現代は放っておいても“もの”が増えていきます。それは文字通りの物質と、知識・情報も含んだ「もの」です。
 それら氾濫したものは人間が健康に生きることを阻害します。足りすぎた食は根幹から身体を脅かし、利便性の高い日常は身体を動かす機会を少なくします。さらに満ち溢れた情報は、取捨選択の能力のないものにとって、自らの決断・判断の能力を失わせる害毒でさえあります。
 そんな中、フィットネス業界ではヨガやピラティスが流行しています。これらのプログラムの特徴は、単に身体を動かすことにとどまらず、人々のライフスタイルにも言及する点にあります。運動を通して機能的な身体を目指すのみならず、食や生活習慣をも改善していこうとするなかに、断捨離的なシンプルさがうかがわれます。それが人気を集める一因だと思われます。
 人生の核となるものを見極め、不必要なものを切り捨てる勇気を持つことは本来の人間性の回帰につながり、実はそれが生きていくうえで最も心地よいことだと再認識すべき「時代」なのかもしれません。
 (エルフィット チーフトレーナー 仲田貴之 電話:024-991-1045)

シンプルに生きる…

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