広報誌 南東北

第232号

飢餓スイッチのお話

今回は、われわれの身体に備わっている「飢餓スイッチ」のお話です。
皆さんの脳が働くためのエネルギー源は炭水化物(糖質)のみです。また空腹感をコントロールしているのが摂取した栄養による血糖の値です。私たちの脳は体内の血糖値が下がると空腹感を感じ、血糖値が上がると空腹感がおさまるようなシステムになっています。このシステムがいわゆる「飢餓スイッチ」です。
このスイッチがオンになると空腹感が増し、身体はなるべくエネルギーを使わないモード(言い換えると省エネモード)へとシフトして、栄養を体脂肪として蓄えます。代謝は抑制されてエネルギー消費は低下します。
一方、アドレナリンというホルモンが分泌されると、血糖値は上昇し消化管活動は低下して空腹感がおさえられます。アドレナリンは身体に興奮やストレスが加えられると分泌されるので、ダッシュしたり腕立て伏せなどの筋トレをすると一時的ではありますが、空腹感を抑えることができます。ダイエット時に使えそうなシステムですが、長い時間続くわけではなく、あくまでも一時的な現象ですので、それほど大きな効果を望めるわけではありません。それでも減食中、どうしても我慢できない空腹感を感じたら、その場でダッシュしてみると効果を感じることができるでしょう。
 (エルフィット チーフトレーナー 仲田貴之 電話:024-991-1045)

空腹感をコントロールする

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