広報誌 南東北

第232号

しそ(紫蘇)

強い殺菌と防腐作用があります

しそ(紫蘇)は薬味や添え物に使われることが多い香味野菜で「大葉」とも呼ばれます。ヒマラヤ・中国南部が原産で日本には平安時代に伝わったと言われています。
しその独特の香りはペリルアルデヒド、リモネン、ピネンなどの精油成分によるものです。ペリルアルデヒドには食欲増進、消化促進、整腸作用などの働きと、強い殺菌・防腐作用があるので、刺身のつまとして添えられているのは理にかなっていると言えます。さらに、この精油成分には不飽和脂肪酸のαリノレン酸が含まれています。αリノレン酸は体の中でEPAやDHAに変わるため、血液をサラサラにし動脈硬化を防ぐ働きがあります。
食べ方
しその香りの成分ペリルアルデヒドは刻むことで香りが引き立ち効果もアップします。刺身などに添えるときも細かく刻んで食べるとよいです。漬物やサラダに加えても香りが楽しめます。しそは薬味として使われることが多いため、一度に摂取する量は多くありません。そのため、効果を期待するなら果物や野菜と一緒にジュースにするとよいでしょう。
選び方
  • 色が鮮やかで変色していないもの
  • 香りが強いもの
  • 葉先までピンとしているもの
保存方法
水でぬらしたキッチンペーパーなどに包んでから、タッパーなどの密閉容器やポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するのが良いです。しそは乾燥したりして鮮度が落ちると香りが少なくなったりするので、買ってきたら早めに使い切りましょう。
(参考:旬の野菜の栄養辞典、J-Medical 栄養管理科 宗形綾子)
トップページへ戻る