広報誌 南東北

第233号

レーザー治療

何かと耳にすることが多い「レーザー」という言葉ですが、これは実は「Light Amplication by Stimulated Emission of Radiation」という言葉の頭文字「LASER」から来ているって、知っていましたか?日本語に訳すと「放射の誘導放出による光の増幅」という意味で、特殊な装置によって或る方向へ人工的に導き出される光のことを言います。非常に高いエネルギーを持つため、医療分野ではその特性を生かした様々な治療が行われています。
患部に多方向からレーザーを照射して病巣を破壊する治療、などは有名ですが、他にもメラニン色素に反応させてシミやホクロを消去する治療、光凝固作用により眼球からはがれた網膜をくっつける治療、熱によりがん細胞を死滅させる温熱療法、など多岐にわたっています。また最近では抗炎症作用があることが分かり、鍼の代わりにレーザーをツボに照射して肩こりや神経痛の治療にも利用されています。
いまや医療技術として確立されつつあるレーザー。まだまだ問題点は残されていますが、今後、医療分野でレーザー治療の占める割合はますます大きくなっていくものと考えられます。
トップページへ戻る