広報誌 南東北

第234号

ペットロス

最近はペットブームと呼ばれ、ペットショップには動物園さながらに様々な動物が並び、道を歩けば犬を散歩させる人とすれ違うことが多くなりました。いまペットを飼っている人はペットのことを「家族の一員」と考えている人が多いのではないでしょうか。「愛玩動物」という意味を表すペットではなく、「コンパニオン・アニマル」という呼称が広まっているのも、飼い主と動物の関係が密になっていることを表しているように思えます。
でも、その陰で様々な問題や悲しい現実があるのもまた事実です。人間よりも寿命が短い動物と暮らす限り、必ずやってくる最期のときを看取る覚悟と責任も必要です。ペットの存在が大きくなるだけ、その別離もつらいものになるからです。このため、ペットを失った悲しみからなかなか立ち直れずに、体調を崩してしまう“ペットロス”になる人も少なくありません。そんなときは、悲しみを抱え込まずに、誰かに自分の今の正直な気持ちを聞いてもらうと良いでしょう。また心療内科を受診する、という方法もあります。
ペットの死は悲しいものです。しかし傍らで心を和ませてくれたり、毎日を輝かせてくれた思い出が心を慰め温めてくれる日が必ずやってくることを信じてください。
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