広報誌 南東北

第236号

運動で肩こり軽減!

さて今回は肩こりのお話です。肩こりはさまざまな理由で起こりますが、その中の一つに「胸郭出口症候群」があります。胸郭出口とは鎖骨と肋骨の間の狭いすきまを指しますが、ここを大切な血管や神経の束が通っています。鎖骨や肩甲骨を持ち上げる筋肉が弱いとその血管や神経への圧迫が強くなり、肩こりにつながってしまいます。鎖骨が八の字、あるいは水平に下がって「なで肩」傾向の人、また方が前方に出て背中が丸い人は要注意です。
このような姿勢不良が原因の肩こりは、胸郭出口を広げるような働きの筋肉を刺激することで軽減できます。そのひとつがわきを体側につけて、前ならえの姿勢で腕を開閉する運動です。(写真1)この動作により棘下筋が刺激を受け、肩関節を外旋、外転させます。それによって胸郭出口が広くなり、血管や神経が圧迫から開放されます。また胸を張り両肘を後方に引き左右の肩甲骨を寄せる動作も効果的です。(写真2)トレーニングというよりは姿勢改善体操のようなものですので、高回数をめやすに実施しましょう。一回あたりの回数は少なくてかまわないですが、一日100回くらいを目標にしてください。単純な方法ですが、3ヶ月ほどの継続により高い効果が報告されています。
 
(エルフィット チーフトレーナー 仲田貴之 TEL024-991-1045)

 

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