広報誌 南東北

第237号

AGA(男性型脱毛症)

 

髪がだんだんと薄くなっていく脱毛症の1つで、最も多く見られる「男性型脱毛症」。全国で1200万人いると言われますが、爆笑問題のテレビCMの影響もあってか最近は「AGA」(Androgenetic Alopeciaの略)と呼ばれます。
男性型脱毛は思春期以降の男性に生じ、前頭部の髪の生え際の後退や頭頂部の髪のボリュームの低下によって地肌が見えやすくなるのが最も典型的です。AGAの主な原因物質は、ジヒドロテストステロン(DHT)です。このDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合してヘアサイクルが乱れ成長期が終了。このため毛髪が太く長い毛に成長する前に抜け、十分に成長しない細く短い毛髪が多くなることで全体として薄毛が目立つようになります。またAGAは10代から発症することもあり、進行性であることも特徴の1つで放っておけば抜け毛、薄毛は進行するだけです。手遅れにならないよう早めの対策が必要です。
従来AGAへの対処法は、市販の育毛剤を使うなどの方法しかありませんでした。平成17年に発毛作用が確認されているAGA治療薬の輸入が承認され、現在では医療機関、主に皮膚科で健康保険は適用外ですが、AGAの治療が受けられるようになりました。
男性の3人に1人は髪が薄くなっていくことに不安を感じているといいます。でもこれからはこうした悩みは医師に相談できます。

 

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