広報誌 南東北

第241号

パンデミック

 

パンデミック(pandemic)は、日本語的には“感染爆発”などと訳され、感染症や伝染病が全国的・世界的に大流行し、非常に多くの感染者や患者を発生することをいいます。語源はギリシャ語のパンデミアで、パンは「全て」、デミアは「人々」を意味します。
過去に起こったパンデミックとしては、14世紀にヨーロッパで流行したペスト(黒死病)、19世紀から20世紀にかけ地域を変えながら7回も大流行したコレラ、第一次世界大戦中の1918年から1919にかけて猛威を振るったスペインかぜ(インフルエンザ)、1968年に発生した香港かぜなどがあります。
スペインかぜは世界人口の約50%が感染し死者が2000万人以上、一説には4〜5000万人といわれています。
世界保健機構(WHO)は流行の規模に応じ、地域的なエンデミック、国内ないし数か国のエピデミック、世界的で規模が最も大きいのをパンデミックと使い分け、1〜6の警戒段階を設けています。
現在の世界は交通機関や運送手段の発達、人口の増加、都市への人口集中などでパンデミックが起きやすい状況です。特に近年は鳥インフルエンザや新型インフルエンザの発生によるパンデミックが脅威。鳥インフルエンザの場合、日本ではまだヒトでの発症は報告されていませんが、発症すれば17〜64万人の死者が出ると推計されています。

 

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