広報誌 南東北

第241号

シルバー世代の体力アップ

 

週に1回以上運動する人の割合が60歳以上では男女とも増えていることが文部科学省の調査で分かりました。「健康ブームが根付き、身近にスポーツジムができ生活の中で運動を楽しむ習慣が広がった」「戦後育ちの中高年は栄養や体格面で恵まれているのも向上の一因」。こうしたことが好結果となっているようです。
人間の体力は一般的に40歳代から徐々に低下し、50歳代になって急激に低下するといわれます。これから運動を始める人はまずかかりつけの医師に相談して下さい。軽い負荷の運動でも重大な事故に繋がるからです。心臓疾患、高血圧、糖尿病の方は特に注意が必要です。運動は習慣化することにより身体に良い影響をもたらします。現在の体力を把握し、無理なく運動を習慣化することから始めます。疲れている時は無理をせず、疲れが取れたら始めましょう。まずストレッチ。筋肉や関節の伸縮運動を行うことにより血液の循環を良くします。また体の柔軟性を高めることで大きなけがをしにくい状態を作ります。骨に刺激を与えることで骨の成長・活性化を促し骨密度低下の予防・回復も期待できます。最初はラジオ(テレビ)体操が良いかもしれません。ラジオ体操を疑問視するかもしれませんがラジオ体操は第1・第2併せて26種類の運動があります。7分行なうだけで全身を動かせる効率的で優れたものです。
次はウォーキング。有酸素運動の代表です。平成20年の国民健康・栄養調査によると日本人の1日平均歩数は男が約7000歩、女が6000歩。理想は10000歩ですが、先ず日頃どの位歩いているのか把握するのが先。6000歩だったらまず6500歩へ。負荷を感じなくなったら7000歩へと徐々に増やしていくべきです。歩く時間の目安は連続して約30分。回数を分けても同じ効果が得られます。最初はフォームを気にせず散歩感覚でいいですが、長く歩けるようになったら不自然なフォームでは身体を痛めることもあるので正しいフォームを意識したいものです。

 

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