広報誌 南東北

第241号

福島県に元気と健康を

健康フォーラムに1600人、“神の手”教授ら招き健康法学ぶ

震災後の健康を学び合った健康フォーラム
創立30周年を記念した一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院の「健康フォーラムin福島2012 〜福島県に元気と健康を」は、3月9日(金)午後5時から郡山市虎丸町のホテルハマツに約1600人の県民を集めて開かれ、東日本大震災後の健康を考え合いました。昨年12月1日に“満30歳”を迎えましたが、3.11大震災から1年を機に福島民報社、福島民友新聞社、福島中央テレビと共催で企画しました。
渡邉一夫同研究所理事長が同病院の30年を振り返りながら「陽子線治療やガンマナイフなどで切らずに治す時代になりました。ロボット治療も増えてきています」と最新の医療事情を紹介しました。
続いて大阪大学名誉教授で彩都友紘会病院長の中村仁信氏が「慢性低線量被ばくの人体への影響」と題して講演。「運動や飲み過ぎ、ストレス、たばこなどでも活性酸素は増える。低線量なら大半の影響は数日で修復される。1度より何回かに分割されれば影響は下がる。日本人のがん死は30%に達するが、100ミリシーベルト以下の低線量の影響は実証困難だ」などと解説しました。
ついで衆議院議員で東日本大震災復興特別委員の山口和之氏が「2030年のフクシマから今を考える」と題し「幸福度27位の福島県を1位にするためメディコンバレーの実現や健康寿命を延ばし、子育て支援を強化し住みやすい県づくりをしたい」とふるさと再生策を披露しました。
最後に“神の手”脳神経外科医の福島孝徳デューク大学脳神経外科教授・カロライナ神経科学研究所頭蓋底センター所長が「東日本大震災から1年」と題して講演。「放射線で健康被害が全くないことはないが、過敏になることはない。煙草の方が心配だ。人間ドックを受診し早期発見・早期治療が重要。動脈瘤なども早く見つけられる。除染活動の強化、県民の健康検診を徹底すべきだ。放射線と最先端医療で負けずに頑張りましょう」と激励し、会場から盛んな拍手を浴びました。

職場環境整え、よい看護を

第七代総看護師長に着任の窪さん

窪睦子総看護師長
総合南東北病院の第7代総看護師長に福島県立医科大学附属病院看護部副部長を務めた窪睦子さんが1月1日付で着任しました。総看護師長を兼務していた鈴木恒子看護部局長が、今年夏、川崎市麻生区にオープン予定の新百合ヶ丘総合病院開設準備室総看護師長として新病院看護部門創設の陣頭指揮をとるため、後任に久保さんを招へいしました。
辞令を交付された窪総看護師長は「長年公的病院に勤務していましたので、民間病院との違いに戸惑うのではと危惧しておりましたが、一般財団法人 脳神経疾患研究所の理念“すべては患者さんのために”が私の根底にあるものと一致しており、心配はすぐに払しょくされました。病院の形態に違いはあっても私がすべきことに変わりはありません。患者さんによい看護が提供でき、看護職員が生き生きと働ける、職場環境を整えることです。看護部発展のために個々が目標を立て、戦略的に自分の意思で達成していく目標管理をスタッフの協力を得ながら取り組みたい」と抱負を述べました。

紙ふうせんが県社協会長表彰

長年のボランティア功労

受彰を喜ぶ都築さん(右)
総合南東北病院のボランティアグループ「紙ふうせん」が、2月18日(土)に福島市飯坂町の「パルセいいざか」で開かれた第15回ふくしまボランティアフェスティバルで福島県社会福祉協議会長から表彰されました。長年にわたるボランティア活動で社会福祉向上に貢献したことが認められたものです。これを受け3月5日(月)の同病院の朝礼で改めて渡邉一夫理事長から表彰状が伝達されました。
会長表彰を受けた代表の都築芳子さんは「現在ボランティアの登録者は200人で、そのうち約50人で活動しています。今後も患者さんのためにがんばっていきます」と今後の抱負を述べました。
同グループは平成16年に結成、翌年4月から同病院を訪れる患者さんの案内や移動などのお手伝い、院内でのコンサート、図書整理などの活動をしています。何かお手伝いが必要な方はお気軽に声をおかけ下さい。ピンクのカーディガンが目印です。
トップページへ戻る