広報誌 南東北

第242号

ペットとのつき合い方

体も住環境もまず清潔に

動物を飼うと心が癒されるし、命の尊さを知ることが出来ますが、まれにペットが原因の疾患にかかることがあります。近年、鳥インフルエンザや狂牛病、SARSなどが社会問題になり感染症に関心が高まっています。WHOが把握している動物由来感染症は150種類以上で日本に存在するのはそのうちの数十種類。代表的な病気とそれを防ぐための飼い方、接し方をご紹介します。子供や高齢者は重症化する例もあるので疑わしい時は早めに医療機関を受診することが大切です。
代表的な病気
◇パスツレラ症
犬や猫に咬まれたり、引っかかれたりして感染。傷が腫れ激しく痛んだり、風邪に似た症状が出る
◇トキソカラ症
犬や猫の糞に含まれる虫卵を口に入れることで感染。回虫が内臓や目に入り様々な障害を引き起こす
◇オウム病
鳥の羽毛や乾燥した糞などを吸い込んだり、鳥に口移しで餌を与えたり、鳥に咬まれたりして感染。インフルエンザのような症状が出る
◇皮膚糸状菌症
糸状菌症にかかっているペットと接触することで感染。円形の赤い発疹や水ぶくれができ、かゆみや化膿などが見られる
ペットの飼い方・接し方
まずペットを清潔にし、小屋やトイレなど住環境をこまめに掃除してやることです。ペットがウイルスや寄生虫などの病原体を保有していることもあります。感染しないためにも次のことに留意して下さい。また動物のかかりやすい病気や保有しやすい病原体などの知識を持つことや獣医さんなど専門家に聞いておくのも忘れないで下さい。
◆注意点
@ペットや小屋を清潔に保つA人間とペットの食器を一緒に洗わないB小鳥や小動物の巣や小屋、カゴを清掃する際はマスクをする。水中生物や虫類を飼っている水槽を洗う際にはゴム手袋をするなど衛生面に気をつけるCペットの体を洗う時は服を着て行うDペットを触った後や排泄物を処理した後、小屋や巣箱などを掃除した後は必ず石鹸で手を洗うE口移しでエサを与えないFペットを自分の布団に入れて寝ない―など。
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