広報誌 南東北

第242号

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン(UD)は、UNIVERSALという言葉の通り普遍的な「すべての人のためのデザイン」を意味し、ISO(国際標準化機構)が「人間中心設計」と命名しているように国籍や男女、年齢、文化の違い、障がいの有無にかかわらず最初から多くの人が施設や製品、情報などを利用できるようにデザインすることをいいます。
この考え方は、1985年にノースカロライナ州立大学教授のロナルド・メイス氏が提唱、7原則としてまとめられました。その原則は@誰にでも公平に使えて入手も容易である(公平性)A好みや能力に応じた使い方が出来る(自由度)B使い方が簡単ですぐ分かる(簡単性)C必要な情報がすぐに理解できる(分かりやすさ)D使い方を間違えても重大な結果にならない(安全性)E少ない力で効率的に楽に使える(効率性)F利用者に応じたアクセスのしやすさと十分な広さ、大きさがある(快適性)―などです。
「バリアフリー」が人を隔てたり、行動を妨げたりする障壁を除去することであるのに対し、最初からバリアとなるものを作らないことにあります。障害者用、高齢者用と名付けられた商品や道具などは使用するのに抵抗がある人もいます。自動ドアや温水洗浄便座、缶チューハイの点字、絵文字の表示などはUD成果の一例ですが、近年では自治体のUD条例制定や色弱者のためのカラーUD普及の活動などが高まっています。
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