広報誌 南東北

第247号

10月から「一般財団法人」に改称 財団法人 脳神経疾患研究所

郡山市の総合南東北病院などを経営する財団法人脳神経疾患研究所(渡邉一夫理事長)は、公益制度法人改革(平成20年12月1日)に伴い内閣府に一般財団法人への移行を申請していましたが、このほど認められ、10月から呼称が「一般財団法人脳神経疾患研究所」となります。
従来の公益法人制度では、財団法人の設立には主務官庁の許可が必要で主務官庁が公益性を判断。税の優遇制度もあり法人税は収益事業のみ課税されていました。
新しい制度では、主務官庁制や許可主義が廃止され、法人の設立と公益性の判断を分離、財団法人は一般財団と公益財団法人の2種類になります。つまり一般財団法人は主務官庁の許可や公益性の判断をされることなく、登記するだけで設立できます。税制で優遇措置はありませんが、設立者や経営者の意思次第で株式会社と同じように自由に事業が展開できるわけです。従来の財団法人は特例民法法人として平成25年11月末まで存続できますが、それまで移行しない場合は解散したとみなされます。
脳神経疾患研究所は、昭和56年12月にベッド数60床の南東北脳神経外科病院を開院。2年後に財団法人を取得して以来、増床を重ねて461床の総合病院に発展し、昨年末で創立30周年を迎えました。

10月6日に感染予防講演会

講師は福田衣里子代議士
総合南東北病院は病院独自の「感染予防週間」にちなみ10月6日(土)午後2時から同院北棟1階ナベホールで感染予防の意識向上を目指した講演会を開きます。講師は薬害肝炎九州訴訟原告団代表で肝炎対策基本法の成立に尽力した民主党の福田衣里子代議士(長崎県2区)。肝炎ウイルスなどについて分かりやすく解説します。同病院では毎年秋に感染予防週間を設定、今年は10月1日から6日まで手洗い実践など院内感染予防の各種イベントを展開します。

「南東北グループの挑戦」を出版

渡邉理事長が“ロマンと命をかけた半生”綴る

ロマンと命をかけた半生を綴った渡邉一夫理事長
福島、宮城、青森など東北3県を基盤に東京、神奈川県で病院や介護施設などを展開する南東北グループの渡邉一夫総長・理事長が、「南東北グループの挑戦」と題した本を現代書林から出版しました。
同グループは、母体の総合南東北病院が昭和56年12月に脳神経外科病院として開院してから昨年で創立30周年を迎えました。救急医療に重点を置き、迅速かつ正確な診断こそが適切な治療につながるとの信念に基づきCTやMRIなどを導入、461床の総合病院に拡大しました。
平成16年には国内で初めてPET-CT2台を含む5台のPETを整備、同20年には民間病院で初のがん陽子線治療センターを開設するなど先進医療をリードして来ました。今年8月1日には川崎市にガンマナイフや手術ロボット「ダヴィンチ」などを備えた新百合ヶ丘総合病院をオープン。7法人で病院8(1931床)、診療所10、介護老人保健施設8、特別養護老人ホーム3のほかディーサービス、ケアハウスなど医療、福祉、介護施設経営で全国屈指のグループに成長しました。

出版された「南東北グループの挑戦」
今回出版した本のサブタイトルは「渡邉一夫のロマンと命をかけた半生」。「すべては患者さんのために」を院是として理想の医療を追求する病院づくりにかけた渡邉総長の奮戦ぶりが詳しく描かれています。B6判上製本246ページ。定価1500円。県内の書店で発売しています。

 

救急の日記念イベント

救急の日記念イベント

懸命に心肺蘇生法を学ぶ市民たち
9月9日の「救急の日」にちなんだ総合南東北病院の救急の日記念イベントは、9月8日(土)正午から郡山市日和田町のショッピングモール「フェスタ」1階で開かれ、買い物客など市民でにぎわいました。救急医療やとっさの応急手当の重要性を理解し緊急時や災害時に実際に役立つ知識や技法を身につけてもらおうと毎年開いています。
会場には心肺蘇生法や自動体外式除細動器使用の実演ステージはじめ血圧、体脂肪率、血管年齢、肺年齢の測定、看護・福祉相談コーナーを設置し、同病院の管桂一副院長や看護師、臨床検査技師ら16人が相談に当たりました。
この日は子どもから大人まで幅広い市民が来場し中高年の人たちはさっそく血圧や血管年齢測定など健康をチェック。心肺蘇生法のコーナーでは「心臓マッサージを30回したら人工呼吸2回。それを繰り返して」というスタッフの解説に親子連れ、特に子どもたちが積極的に挑戦。「イチッ、ニッ」と声を出しながら人形の胸を圧迫し蘇生法を学ぶ姿が目立ち、救命への関心の高さを見せていました。
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