広報誌 南東北

第256号

体にいいのはランニング、ウォーキングどっち?

減量は走り、糖尿病なら歩き どちらも継続が肝心

 さて今月はランニングとウォーキングのお話です。走った方がいいのか歩いた方がいいのかは、医師やトレーナーの間でも30年来議論を重ねてきたことですが、この件についてカリフォルニアの科学者ポール・ウィリアムスが「ガーディアン」紙と「ヘルスマガジン」に論文を発表しています。詳細は省きますが、高血圧や高コレステロール、糖尿病を予防・改善するのにはウォーキングが最良の選択で、減量を第一の目的とする場合はランニングの方が効果的であるとのことです。たとえば高血圧と関連するリスクは、ランニングで4・2%、ウォーキングで7・2%低下し、コレステロールは、それぞれ4・3%と7%減ります。
 また糖尿病のリスクは両方とも12%減少します。さらに肥満の場合、ランニングはウォーキングと比べて90%も痩せるのに効果的だと判明しました。ただし科学的な評価は本質的には両方とも同じようなもので、最も重要なことは「トレーニングに時間を割くことだ」と述べています。
 つまり走るでも歩くでも継続・実行することが何より大切だということです。また痩せることに効果的なランニングでも、トレーニング自体のリスク(膝や腰、心臓等に関して)を考慮してトレーニングをデザインしなければならないことは言うまでもありません。

(エルフィットチーフトレーナー 仲田貴之 郡山市八山田3-8-3 TEL 024-991-1045)
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