最近よく聞く言葉
            健康寿命
 日本人の平均寿命は男性が80歳寸前になり、女性は86歳に達していて、世界に冠たる長寿国になっています。この平均寿命が伸びるにつれて高齢社会が進み、生活習慣病や介護問題がクローズアップされています。あと7年後の2015年には日本人の4人に1人は65歳以上の高齢者となることが予測されており問題の深刻さが懸念されています。特に医療費の増加が顕著で、そのため2008年4月からは後期高齢者医療制度もスタートしました。  
 この高齢化の進行は、日本だけでなく世界の先進国共通の問題です。そこで最近「健康寿命」という言葉が出始め、WHO(世界保健機構)でも提唱しています。健康寿命という考え方は、平均寿命から重度のケガや病気などで健康を損ねていた年月を差し引いた数値のことです。つまり、平均寿命が「寿命の量」を表すのに対し、健康寿命は「寿命の質」を表します。そしていま、叫ばれているのは、寿命の量から寿命の質を向上させて健康寿命を伸ばそう、ということです。  
 日本では平均寿命と健康寿命の差が6年以上もあります。この差を縮めていくために厚生労働省は「21世紀における国民健康づくり運動」いわゆる〈健康日本21〉を定めました。これに基づく生活習慣病対策の展開が大切です。
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