最近よく聞く言葉
            ノロウイルス
 ノロウイルスは食中毒の原因になるウイルスで、最近も昨年末から東京の大きなホテルをはじめ、全国で食中毒が発生、死者も出ました。厚生労働省の調べによると、ノロウイルスが原因で食中毒になった数は平成15年では1万3千人に上っていて、サルモネラ菌などよりも多くなっています。中毒の原因は貝類、とくにカキなどの二枚貝の生食によるものです。また感染した人の便や吐瀉物からも大量のウイルスが排出されますから、それらに触れたあと、手をよく洗わずに食事を作ったり、他の人に触れたりすると感染原因の一つになります。
 主な症状は腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、発熱(38度程度)で、1〜2日で治まる場合がほとんどですが、高齢者や幼児などは重症化することもあります。治療法は腹痛を和らげるなどの対症療法しかありません。予防法としては貝類はよく加熱(85度以上で1分以上)して食べることと、料理を作るときやトイレの後には必ず手をよく洗うことです。
 ノロウイルスは感染しても症状が出なかったり、軽く済んでしまう場合があります。また症状が短期間で終わってしまうケースがほとんどですが、感染者の便からは1週間以上、ウイルスが排出されます。他の人にうつさないためにも、こまめに手洗いをしましょう。

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