最近よく聞く言葉
            ノロウイルス
 ノロウイルスは食中毒の原因ウイルスです。厚生労働省の統計によると、平成15年の場合、ノロウイルスが原因で食中毒になった患者数は10,630人でサルモネラ菌などを抑えて、最も患者数が多い食中毒原因となっています。
 ノロウイルスによって食中毒が起きるのは、貝類とくに牡蠣など二枚貝の生食によってです。また感染した人の便や吐瀉物からも大量のウイルスが排出されますから、それらに触ったあと、手を洗わずに食事を作ったり、他の人に触ったりすると、感染原因の一つになってしまうのです。
 主な症状は腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、発熱(38度程度)で、1〜2日で治まる場合がほとんどですが、高齢者や幼児などには稀に重症化することもあります。治療法は腹痛を和らげる、などの対症療法しかありません。
 予防法は、貝類はよく加熱(85度以上で1分以上)して食べること、料理の前やトイレの後は必ず手を洗うことです。ノロウイルスは感染しても症状が出なかったり、軽く済んでしまう場合もあります。また症状が短期間で終わってしまうケースがほとんどです。しかし、感染者の便からは1週間以上もウイルスが排出されます。他の人に移さない行動が必要です。
 
ノロウイルスの電子顕微鏡写真
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