最近よく聞く言葉 　　　　　　　　　　　　成年後見制度

年齢を重ねるに従って、認知症などによって「判断力の衰え」が起きてきます。そうなったとき、私たちをサポートしてくれる制度が「成年後見制度」です。成年後見制度とは、ご本人が予め選んだ後見人（任意後見人）や、裁判所によって選定された後見人（法定後見人）が、本人の意思を尊重した上で、契約を結ぶときのサポートや代行、不動産や預貯金などの財産管理を行う制度です。この制度のメリットは、契約を悪用してお年寄りの財産を損なうようなケースからご本人やご家族を守れることです。例えば、購入や発注の意思が無かったお年寄りに対して業者が強引に結んだ契約を、成年後見人は無効にすることが出来ます。

この制度を利用するには、ご本人・配偶者・四親等内の親族、および住んでいる地域の市町村長であれば、家庭裁判所で制度の申し立てが出来ます。ただし、後見を受ける方は、このことで医師・弁護士など一定の資格を必要とする職業や、会社の取締役には就けなくなります。また選挙権も失います。

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