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最近、生活習慣病の予防が叫ばれるなかで、よく登場するのが「メタボリック・シンドローム(症候群)」。聞きなれない言葉ですが、知らないと恐ろしいことになりかねません。病気と診断される一歩手前の状態も含まれるので、相当な数の方が該当しているとみられているそうです。生活習慣や体質を見直す上でも、健康注意報発令です! |
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メタボリック症候群とは? |
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中高年がかかりやすい生活習慣病である「糖尿病」「高血圧症」「高脂血症」は、それぞれ単独でもやっかいな病気ですが、これらの病気が重複すると動脈硬化を促進し、さらには致命的な心筋梗塞や脳梗塞などを起こしやすいことが分かっています。
最近、これらの病気を起こすおおもとに、糖代謝や脂質代謝などさまざまな代謝異常があることがわかってきました。このため、こうしたリスクが重なって存在する病態を「メタボリックシンドローム(Metabolic Syndrome)」と呼んでいます。
メタボリックシンドロームの人は、糖尿病を発症するリスクは通常の7〜9倍。心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクは約3倍にもなるといわれています。
メタボリックシンドロームの背景には肥満があり、世界一の「肥満大国」でもある米国で、この考え方が広がりました。WHO(世界保健機関)などが診断基準をまとめ、日本でも日本人向けの診断基準がまとめられています。
メタボリックシンドロームになる大きな要因のひとつが肥満です。特に、お尻や下腹部などに皮下脂肪がつく「洋ナシ型肥満」に比べて、内臓周りに脂肪が蓄積される「リンゴ(タル)型肥満」の方は、メタボリックシンドロームになりやすいといわれています。
肥満になると、糖の取り込み能力が低下し、糖代謝に必要なインスリンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)に陥りやすいと言われています。つまり糖尿病になりやすい、ということになるのです。血糖値が高くなり、インスリン分泌が低下し、脂肪の分解が進んで高血圧、高脂血症のリスクも高まります。
まとめてみますと、脂肪の蓄積からさまざまな病気が連鎖的に引き起こされる状態が「メタボリック症候群」。
このメタボリック症候群になると、虚血性心疾患や脳血管障害などの動脈硬化性の疾患を発症しやすくなる、ということになります。
あなたがメタボリックシンドロームかどうか、まずは健康診断の結果などから、次の項目に該当するものがあるかどうかチェックしてみてください。もしも該当するようでしたら、食生活を改善し、生活習慣を見直してみる必要があります。適度な運動も必要です。喫煙や飲酒もほどほどに。 |
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〔メタボリック症候群の診断基準〕
ウエスト径(へそまわり)が男性は85cm、女性は90cm以上の方のうち、次の項目で
2つ以上該当するものがあったら、メタボリック症候群に該当します。
1)最大血圧が130mm/Hg以上、または最小血圧85mm/Hg以上(高血圧)
2)中性脂肪(TG)値が150mg/dL以上、またはHDLコレステロール40mg未満(高脂血症)
3)空腹時血糖値が110 mg/dL以上(糖尿病) |
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