郡山市の奥座敷、磐梯熱海温泉は「美人をつくる湯」とも言われ、名湯として知られてきました。
これは萩姫の伝説に由来するもので、南北朝の時代に京の萩姫という美しい女性が悪疫にとりつかれてしまい、「都から東北の方500本目の川(五百川)の岸にある霊泉につかれば全快する」とのお告げを受け、この磐梯熱海温泉にたどり着き、温泉につかったところ全快した、と言い伝えられているそうです。
毎年8月には、萩姫にちなんだ『萩姫まつり』が盛大に行われ、古式ゆかしい装束で舞う萩姫の姿を見ることができます。
ちなみに、磐梯熱海温泉という名前は、源頼朝の家臣でこの地の領主となった伊東祐長が、ふるさとの伊豆の温泉地を懐かしがって付けたのが由来だそうです。