渡邉一夫記念奨学金

私のような田舎者が何故、東北一と呼ばれるまでに成長した南東北グループを築くことができたのか。それは、ただただ医療に対する、患者さんに対する熱い思いが、成功へと導いたのだ。医療に限らずとも、私と同じように高い志を抱く若者は大勢いるだろう。しかし、経済的な理由で大学に行けず、親に負担をかけたくないとの優しさから、なくなく就職の道を選ぶ者も少なくない。優秀な人間の未来が経済的な理由で閉ざされる社会であってはならない。私自身、苦学生で辛い経験をしたが、家庭環境に関わらず学ぶ機会は平等であるべきだと考える。若者の輝かしい未来を応援したい。そんな思いから「渡邉一夫記念奨学金」を設立したのだ。
東北地方、特に福島県の医師不足は深刻な問題だ。東日本大震災や東京電力福島第一原発の未曽有の事故、さらには新型コロナウイルス感染症の感染拡大などで、医療現場は混乱している。いずれ新型コロナは落ち着くだろうが近い将来、再び起こるであろう新興感染症や様々な疾病・疾患に我々は立ち向かわなくてはならない。その時にこそ、若い力が必要なのである。
学生の皆さんには是非とも、進学の際に医学部への道を考えていただきたい。学費や生活費が心配で、私の助けが必要ならば、喜んでお手伝いしようではないか。そして我々と一緒に福島県の医療発展のために全力で頑張ってほしいと強く願う。

先輩医師からのメッセージ

心臓血管外科の新妻健です。初期研修からこの総合南東北病院で研修し現在は外科プログラムに所属しております。当院の魅力は豊富な症例数と指導医の充実さ、働きやすさはもちろんですが、初期研修から後期研修と多くの進路の選択肢がある県内でも有数の研修病院であるところだと感じております。私は心臓血管外科という熱い診療科に惹かれましたが、当院では外科専門医、心臓血管外科専門医も取得できます。プログラム内の施設で研修することが出来、自己研鑽を積みながら地域貢献できることに非常にやりがいを感じます。みなさまと一緒に医療に貢献できることを楽しみにしています！

先進医療へのあくなき挑戦

医療は常に進化し続けています。南東北グループでも、あらゆる患者さんを救うために、積極的に新しい技術や医療機器を導入しています。すなわち、医療の最先端に携わりながら医師として成長できる環境で働くことが可能です！
2人に1人は癌に罹患する時代になりましたが癌のステージによっては、手術が不可能の場合もあります。また、外科的手術は時には侵襲的であり非常に痛みを伴う、または手術後に身体の一部に機能障害が残ったりします。そこで、切らずに治す痛くない治療、通常手術出来ない癌に対しても治療可能として、放射線治療に特に力を入れています。

【主な先進医療施設】
・南東北がん陽子線治療センター
・南東北BNCT研究センター
・南東北創薬・サイクロトロン研究センター

奨学金の目的

南東北グループでは、医学の発展と地域医療の充実に尽くす意思のある将来性豊かな若き医学生を支援するため、経済的な理由から大学医学課程への修学が困難であり、かつ、将来、南東北グループの医療機関において医師として診療、研究をしようとする者に対し、一定要件を満たせば返還債務の免除のある修学資金を貸与する奨学金を創設いたします。

【修学資金貸与制度のご案内資料[pdf]】

開始期間及び応募資格

募集人数

貸与額

貸与期間

貸与申請時の提出書類

貸与の決定

貸与の休止、解除

返還債務の免除

修学資金の返還

貸与期間中及び貸与期間終了後の手続き

申請書の提出期限

問い合わせ先及び申請書類の提出先