健康情報 こんにちわ

 

春の眠気対策

なぜ、春になると眠気が強くなるのかには、いくつかの説があります。
暖かくなると自律神経の副交感神経が優位に働き、身体を休めようとする力が強くなるという説。春になって身体機能が活性化して栄養消費が増えているのに、ビタミンBlが不足しているため眠くなるという説。
いずれにしても、春の眠気は少しだけやっかいな存在ともいえます。

仮眠15~20分が最適

 眠気をやわらげる方法には、ガムを噛んだり、コーヒーを飲んだりといったさまざまな方法があります。しかし、眠気対策にもっとも効果的な方法は、やはり「仮眠」を取ることです。とはいえ、仮眠を取ると頭や身体がだるく感じるという方もいらっしゃるでしょう。
 仮眠の時間は、15~20分が最適とされています。これは、睡眠時間が20分を超えると眠りが深くなり、熟睡状態に入るからです。そして、熟睡状態のときに無理に起きると、頭や身体がかえってだるくなってしまうのです。
 脳の疲労を一時的に取ることで、仮眠はその目的を果たします。仮眠するときは、20分を超えないようにしましょう。ただし、これには個人差や加齢による影響もあるので、目覚めたとき一番よいコンディションになるように、ご自身の最適な仮眠時間を知ることも大切です。

行動起因性睡眠不足症候群

 春は眠気が強まる季節ではありますが、季節だけのせいにできない面もあります。それというのも、日本人には睡眠不足の人が多く、とくに女性は「世界一の睡眠不足」とも言われているからです。
 慢性的な睡眠不足には仮眠で対処するのではなく、根本的な睡眠対策が必要です。
 睡眠不足を放置していると、うつ病をはじめ、深刻な病気を引き起こす原因となりかねません。
 夜更かしを避けて睡眠時間を十分に取り、疲労回復効果により睡眠の質を高めるビタミンBlの含まれた食品(豚肉やニンニクなど)を積極的に摂取するようにしましょう。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年04月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載