広報誌 南東北

 

サトイモ(里芋)

ぬめりはコレステロール除去に効め 胃や腸、肝臓強化にも役立つ

血行良くしかぜの予防 山で取れるイモをヤマノイモというのに対し、人里でとれることからサトイモと命名されたようです。秋から初冬にかけて旬な食材です。
【栄養成分】
 サトイモ独特のぬめりはガラクタンという糖質とたんぱく質が結合したもので、血圧を下げ血中のコレステロールを取り除く効果があります。ぬめりにはムチンも含まれ体内に入るとグルクロン酸という成分に変わり、胃・腸壁の潰瘍予防・肝臓強化に役立ちます。食物繊維も豊富なので、便秘改善にも役立ちます。
【食べ方・調理のポイント】
 ぬめりには薬効成分がたくさん含まれており、できるだけ落とさないように皮をむき、塩もみし2~3分下茹で、水にとってさっと洗ってから調理します。サトイモを調理すると手がかゆくなりますが、手に塩か重層をつけて調理すると防げますよ。保存は冷蔵庫には入れず、泥つきのままぬれた新聞紙に包んで冷暗所で行うと長持ちします。高温多湿になりすぎるとカビが生える事があるので要注意です。
 サトイモはけんちん汁やおでん、含め煮や煮物の具材のひとつとしてなど和風料理によく合う食材です。9月になると芋煮会などの行事が仲間・地域・職場等で開かれる事も多いと思います。ジャガイモに比べカロリーが約半分の里芋で食欲の秋をおいしくヘルシーに楽しんではいかがでしょうか。

(参考:食の医学館 栄養管理科 水野理沙)

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