広報誌 南東北

 

越国ホーチミン校幹部が当院視察 先端医療施設に大きな関心

 ベトナム国家大学ホーチミン校の幹部が12月24日③来郡し総合南東北病院を視察しました。一行はグエン・デュック・ニイヤ副学長、ダン・バン・フォック医学部長、グエン・ディン・ツゥー総務部長の3人。大学に医学部を設置すると同時に民間と協力して高度な医療を提供する病院開発プロジェクトを進めており、そのパートナー探しと日本の優れた医療技術や経営を学ぼうと来日しました。
 ベトナムは経済成長が著しいものの病院施設や医師不足、慢性疾患の増加などで医療体制は遅れたまま。富裕層はシンガポールやマレーシアなど周辺国に高度医療を求めて流出、損出額は年間2000億円といわれ、その歯止め策として多彩な国家プロジェクトが進められています。
 視察は午前10時から深谷保男院長代行の案内で本院はじめ医療クリニック、がん陽子線治療センターなどを回り、脳腫瘍治療に使うガンマナイフ、がんを早期発見する陽電子放射断層撮影装置(PET)など先端医療施設を見学しました。陽子線治療センターでは昨年11月末までの5年間で2266人のがん患者が治療を受けているという説明に感心した様子。この陽子線治療より更に進んだホウ素中性子捕捉療法(BNCT)研究センターが同センター西側で建設中という説明に目を輝かせていました。
 この後、北棟で懇談が行われ、渡邉一夫理事長は「1月中旬にベトナムを訪問する予定だ。今後できることが何があるか検討していきたい」と語りました。またグエン副学長は「いくつかの施設を見学したが、南東北を見てスタートのような気がする。効率的で最先端医療を見学できて感激だ。できれば南東北と連携して病院づくりできたらと思う」と述べました。


PET-CTを見学する一行

視察に訪れたグエン副学長(左から2人目)ら

無事故・安全願い手術室開き

  総合南東北病院の平成26年手術室開きは、1月4日⑦午前9時から手術室前ホールで開かれ、1年の無事故と安全を祈りました。
 渡邉一夫理事長はじめ外科、麻酔科の医師、手術室スタッフらが出席。渡邉理事長が祭壇に玉串を捧げ「昨年の手術件数は7000件超でした。手術の安全に努め、さらに件数増加を目指して頑張りましょう」とあいさつ。無事故を祈願、1人でも多くの患者さんを救えるよう全力を挙げることを誓いました。

食物アレルギーの緊急時対応に意見交換 第9回すこやか子ども食育健康フォーラム


食物アレルギーに意見を交わすパネラーたち
 第9回すこやか子ども食育健康フォーラムは12月15日①午後1時半から郡山市のニコニコこども館で開かれ、気になる子どもの低身長や食物アレルギー緊急時の対応などを話し合いました。
 県小児保健協会や全国栄養教諭学校栄養職員協議会県支部、総合南東北病院、和洋女子大などの共催。県内の小中学校や病院の関係者,父母ら50人が出席しました。
 主催者を代表して南東北医療クリニックの村田光範先生があいさつ。大原綜合病院の鈴木重雄小児科主任部長が「背が低い、いつかは伸びるの?子供のホルモンの病気について」、和洋女子大の杉浦令子准教授が「小児肥満の現状と対策~日本と諸外国の事例」と題して講演しました。この中で鈴木部長は「低身長は成長曲線が大事。多くは体質で病気ではない」と説明。杉浦准教授は「小児肥満が減り痩身が増えてきているが福島県ではまだ肥満が多い。正しい食習慣、運動・生活習慣支援が大切」と強調しました。
 この後「食物アレルギーを考える。学校・家庭・医療現場の模索」をテーマにパネルディスカッション。杉浦准教授の司会で鈴木部長、行健二小の鈴木由利栄養教諭、母親代表の伊藤美奈子さんらが緊急時の対応策などに意見を交しました。この中で、郡山市では食物アレルギー対応マニュアルに沿い主治医から意見書の提出を受け、保護者と面談したうえ校内で協議して事故防止を図っている。行健二小の場合は除去食という方法をとっているが、給食センターは大量調理なので学校給食と一律に見ることはできない―などが紹介されました。また急性アレルギー反応の自己注射薬「エピペン」の取り扱いなどについては医療機関と学校、保護者の連携強化の必要性が指摘されました。
 なお午前中は「気になる子どもの低身長」について健康相談が行われ、村田先生が相談に応じました。

12月の手術件数

 12月に行われた手術件数は594件でした。内訳は、眼科170件、外科79件、整形外科64件、脳神経外科60件、形成外科59件、耳鼻科44件、心臓血管外科29件、泌尿器科27件、呼吸器外科15件、婦人科13件、周産期センター12件、放射線治療科(陽子線)8件、歯科口腔外科4件、放射線科(本院)6件、消化器内科2件、麻酔科2件、となっています。

12月の救急車台数

 12月の救急車台数は455台でした。また、診療時間外に受診した患者さんは1312人でした。

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