広報誌 南東北

 

成長ホルモンと減量

お勧めスロトレ後の有酸素運動 成長ホルモン分泌で減量効果

 今月はホルモンの話です。
 ホルモンはいろいろな臓器から分泌、合成され身体の成長、男女の性、睡眠や肥満、アンチエイジングなどに関係する大変重要な物質です。その中でポリペプチドホルモンの一種に成長ホルモンがあります。成長ホルモンは元来、筋肥大や筋肉増強に関与すると思われ、アスリートやボディービルダーが好んで使用していましたが、最近では運動後の脂肪分解により大きく関わっているという見方が大勢を占めるようになってきました。安静時の人に投与することでも脂肪細胞を分解し、血中の脂肪濃度が亢進することがわかっています。つまり成長ホルモンを分泌させ脂肪細胞を分解し、血中のエネルギー源として運動により燃焼させることで効果的に減量できるわけです。
 さてこのホルモンを効率的に分泌する方法ですが、最大筋力の70~75%強度(かなり高強度)に設定したウェイトトレーニングを10回3セット程度行うか、1動作を5~6秒かけて行う自体重スロートレーニングなどがオススメです。どうしてもきつい場合は、30~60分程度のウォーキングやジョギングだけでも分泌は促進されます。また成長ホルモンの脂肪分解作用は運動後4~5時間程度継続しますので理想は、高強度ウェイトトレーニングを優先的に行ったのちに軽いジョギングなどの有酸素運動で分解された脂肪を燃焼させるようにすることです。
 高強度のウェイトトレーニングや自体重のスロートレーニングなどは、プログラムデザインに専門的な知識を要しますのでトレーナーにお尋ねください。

(エルフィット チーフトレーナー 仲田貴之 郡山市八山田3―8―3 ☎024―991―1045)

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