広報誌 南東北

 

新年度初回は渡邉理事長 演題「難治性がんの治療」

 総合南東北病院が毎月開催している医学健康講座の平成26年度日程が決まりました。
 19年前から市民を対象に開いている講座で今年も最新の治療法や医療・医学情報を分かりやすくご紹介します。
 医学健康講座は毎月第3木曜日(4月は第2木曜日)午後2時から同病院北棟1階NABEホールで開催します。1回目は恒例によって南東北グループを率いる渡邉一夫理事長・総長が「難治性ガンの治療」と題し講演します。
 今世紀の医療は〝がんとの闘い〟といわれ、総合南東北病院では平成20年秋に民間の病院で初の陽子線治療センターを開設し昨年末までに2306人を治療。さらにガンマナイフやIMRT、PET―CTなど先端機器を導入してがんの早期発見、治療を強化しています。昨春からは再発・難治がんの治療に有効といわれるBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)導入に向け、研究センター建設に着手。27年度から臨床試験、30年度から世界の病院で初の治療開始を目指しています。26年度前半の講座日程は次の通り。
4月10日=渡邉一夫理事長「難治性ガンの治療」◇5月15日=菅野惠心臓・循環器センター長(心臓血管外科)「昼食の選択があなたの血管年齢を決定する」◇6月19日=樋口健弥総合医療センター長(総合診療科)「食材と食べる順序~高血圧症・糖尿病予防のために」◇7月17日=瀬戸晥一口腔がん治療センター所長(歯科・口腔外科)「世界一の口腔がん治療システムの確立を目指して(仮題)」◇8月21日=山本悌司神経科学研究所長(神経内科)「手足のしびれ・痛みを診る」◇9月18日=管桂一副院長(麻酔科)「AEDの使い方」

山口久志医師がグランプリ 25年度県地域医療症例検討会


渡邉理事長からトロフィーを受ける山口医師
 平成25年度の福島県地域医療症例検討会は、2月22日⑦午後2時から福島市のコラッセ福島で開かれ、総合南東北病院(郡山市)の山口久志医師が最優秀のグランプリを獲得しました。
 この検討会は、県内にある18の臨床研修病院で研修中の臨床研修医が経験した興味深い症例について発表するもので今回は9病院から1グループ、8人が参加しました。
 主催者を代表して福島県立医科大学医療人育成・支援センターの大谷晃司副部門長があいさつしたあと症例発表に入り、質疑3分を含め10分の持ち時間で貴重な症例を披露し合いました。
 参加した指導医や研修医たちが評価し合った結果、上位3人のうち「扁桃周囲膿瘍により急性気道閉塞を来した一例」と題して発表した山口医師が最優秀賞に選ばれました。
 山口医師は一昨年4月、同病院に入職した初期臨床研修医で2年目。普段は風邪をひいた患者でもエアウェイスコープを使わないが、気道閉塞した救急患者に対してモニターを見ながら素早く正確な気管挿管することができる喉頭鏡のエアウェイスコープを活用して一命を取り留めた症例を紹介しました。総合南東北病院の24日の朝礼の席上、渡邉一夫理事長から改めてトロフィーが伝達されました。

宮城県のDMAT隊員を取得 岩沼の総合南東北病院チーム


Dマット隊員となった右から
鎌田・武蔵・吉田・古山さん
宮城県で初めてのDMAT隊員養成研修会が1月9・10の両日、仙台市宮城野区の同県消防学校で開かれ、将道会・総合南東北病院(岩沼市)など12チームが新たに同県DMAT隊員となりました。
 DMATとは、Disaster Medical Assistance Team(災害派遣医療チーム)の略。医師や看護師、業務調整員(薬剤師、コメディカル、事務職員)などが大規模災害現場で医療活動します。阪神・淡路大震災後の平成17年に日本DMATが発足、東日本大震災では全国から380チーム、1800人が東北の被災地に入り医療活動しました。
 研修には同県内の11医療機関から55人が参加。岩沼の総合南東北病院からは武蔵美保医師(循環器科医長)、鎌田貴幸救急看護認定看護師、吉田弘美看護師(手術室)、古山優さん(総務課)の4人が参加しました。初日はクラッシュ症候群病態の講義や局地災害のシミュレーション、情報通信の机上訓練。2日目は模擬患者の治療や搬送の優先度判定、職種別の実技訓練、筆記試験が行われ、試験は受講者全員が合格しました。
 武蔵医師ら同チームは今後厚労省主催の日本DMAT隊員養成研修を受けると全国の大規模災害や事故にも対応できるチームになります。隊員たちは「災害発生時には迅速、かつ適切な活動で地域に貢献できるようチーム一丸となって取り組んでいきたい」と意気込みを語っています。

2月の手術件数

 2月の手術件数は577件でした。内訳は眼科181件、外科96件、整形外科55件、脳神経外科49件、形成外科48件、耳鼻科37件、泌尿器科36件、心臓血管外科25件、呼吸器外科12件、放射線治療科(陽子線)10件、歯科口腔外科9件、婦人科7件、周産期センター4件、麻酔科3件、放射線科(本院)2件、消化器内科2件、小児心臓外科1件、循環器科1件です。

2月の救急車台数

 2月の救急車台数は361台でした。診療時間外に受診した患者さんは1057人でした。

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