広報誌 南東北

 

独エッセン大医学部とMOU


ヤン学部長(右)と握手する瀬戸センター長
 病院で世界初のBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)研究センターを建設中の一般財団法人脳神経疾患研究所(渡邉一夫理事長)は、このほど独・エッセン大学医学部病院とBNCT研究の医療連携協定を締結しました。同医学部がある独ノルトラインヴェストファーレン州と福島県は今年2月に医療・健康産業協力について合意。その合意に基づく協定で日欧をリードする両病院の提携はBNCT研究に拍車がかかるとみられます。
 脳神経疾患研究所は平成22年から海外との医療連携を進め今回が11番目で欧州では3つ目。すでに6年前から南東北がん陽子線治療センターを開設しこれまで2500人超のがん患者を治療しています。昨年からは難治がんや再発がんに有効といわれるBNCTの開発に着手。総合南東北病院西に研究センター(地下1階、地上5階建て)を建設中で今秋には建物が完成、加速器の性能テストを始め来年度早々に治験を開始。厚労省の認可を得て30年度から治療開始を目指しています。
 一方、エッセン大医学部病院(ベッド数1300床)はルール地方の基幹病院で学部内に西独腫瘍センターや同大がん、心臓の各センターを有し毎年2000件以上の手術や各種移植手術を実施。1年前に陽子線治療施設を完備し近い将来、欧州で初のBNCT設置を目指し研究中。今年4月には筑波大とも協定を結び放射線研究で欧州のリーダーを自負しています。
 脳神経疾患研究所とエッセン大医学部の協定調印式は6月20日、同大医学部で行われ、瀬戸皖一・南東北BNCT研究センター長とヤン・ビューエル・同医学部長が協定書に調印しました。協定では今後5年間で研究と臨床、患者のケアで連携するとしています。特に科学者や医師、医学物理、ヘルスケア専門家グループなどの人材交流を促進するとともに臨床面の知識や経験の情報交換の場になるよう計画しています。

台北医学大学と協定確認 BNCT研究で医療協力


医療協定を確認し合うウー院長(左)と
渡邉理事長
 (一財)脳神経疾患研究所が今春、医療連携協定を結んだ台湾・台北医学大学医学部との締結確認式が7月9日④午前8時から総合南東北病院北棟NABEホールで行われ、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)研究など医療相互協力などを確認し合いました。
 同医学部とは今年4月26日に南東北BNCT研究センター長の瀬戸皖一南東北グループ総長首席補佐監が台北市を訪れ、BNCTなどを中心とした共同研究、研修医の相互交流などについて協定書に調印。今回は同大学付属雙和医院台湾衛生福利部病院長のチェ・シュウン・ウー腹部外科教授が答礼を兼ねて来郡しました。ウー院長は同病院の低侵襲外科手術の概況を紹介したあと渡邉一夫理事長と締結した協定書を確認し今後の発展を約しました。また南東北がん陽子線治療センターや建設中のBNCT研究センター現場などを視察しました。
 同大は1960年に開校した私立大で医学、歯学、薬学など7つの単科大、13の学部がある台湾有数の総合大。医学部には3つの付属病院(3000床)があり近い将来、がん治療では加速器を使った陽子線によるがん治療センターの開設を目指しています。

ピアノ演奏で患者さんらを癒す 看護師が初の七夕コンサート


 総合南東北病院ボランティア・紙ふうせん主催の「七夕コンサート」は7月7日②午後2時から同病院本館1階のエスカフェで開かれ、美しいピアノ演奏で患者さんたちを楽しませました=写真=。
 今回は同病院の看護師・吾妻紗香さんで職員の演奏は初めて。2歳半からピアノを習い始め今も仕事の合間に練習しているそうで「星に願いを」「ノクターン」「たなばたさま」など7曲を次々に演奏。お姉さんと一緒に「花は咲く」を連弾したり、アンコールでNHK朝ドラのテーマ曲「あまちゃん」を披露し患者さんから盛んな拍手を浴びました。


7月から外来予約がフリーダイヤル 0120(14)5420

 総合南東北病院・南東北医療クリニックの外来予約が、7月からフリーダイヤル(通話料無料)に変わりました。予約に時間がかかるという声が出ていたため検討中でした。電話番号は「0120―14―5420」です。同クリニックの外来はじめ本院の外科、麻酔科も予約できます。

6月の手術件数

 6月の手術件数は613件でした。内訳は眼科187件、外科86件、整形外科61件、脳神経外科55件、形成外科55件、耳鼻科48件、泌尿器科40件、心臓血管外科29件、呼吸器外科14件、婦人科11件、放射線治療科(陽子線)9件、歯科口腔外科7件、放射線科3件、麻酔科3件、産科2件、周産期センター1件、循環器科1件、小児心臓外科1件です。

6月の救急車台数

 6月の救急車台数は366台。時間外の受診患者さんは1132人でした。

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