広報誌 南東北

 

ストレスコーピング

 ストレスという言葉は、すっかり定着していますが、一般的には精神的な緊張や負担を指します。ストレスの源はストレッサーといい、厚生労働省の調査によると人間関係・仕事の質・仕事の量が社会人の3大ストレッサーです。
 より良い仕事を目指す過程では量も質も高度なスキルを求められ、上司や部下との人間関係、職場環境の変化などまさにストレスとの戦いの場。そのストレスを軽減するのに「ストレスコーピング」があります。問題をうまく処理する、切り抜けるという意味の英語copeに由来するメンタルヘルス用語です。
 ストレスコーピングでは最初にストレッサーが自分にどの程度の関係や影響があるかを評価します。もし評価の低いものならば無理に解決を図ろうとせず、できるだけ気にしないといった対処の仕方も有効です。自分にとって関係性が強く影響の大きいものならば、そのストレッサー自体を自分が変化させられるかどうかを検討します。そして変化が期待できるものなら積極的に変化を促し、期待できないものなら自分自身が変化することでストレッサーを無効化することができます。
 一例をあげますと、ストレスのかかる人間関係においては、相手の態度に変化が期待できないなら相手に対する自分の考え方・接し方を変えた方がストレス軽減にはより役立つといった具合です。問題を1人で抱え込まずに周囲の人に意見を求めていくことも大切のようです。

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