広報誌 南東北

 

ドライスキンケア

入浴直後塗るのが効果的 手の平で柔らかく

 この時季、肌のツッパリ感を感じる人が多いのではないでしょうか。12月から1月は1年で最も湿度が低くなるとき。空気中の水分が減るとその分肌のうるおいも失われやすくなります。保湿剤を正しく塗って皮膚を守りましょう。
 健康な皮膚には角層のバリア機能があり、水分の蒸発や外からの刺激を防ぎます。しかし皮脂や天然保湿因子、角質細胞間脂質などが不足して皮膚が乾燥した状態(ドライスキン)になると、角層がはがれて隙間ができて外からの刺激を受けやすくなります。保湿剤は、皮膚の水分が逃げないように“ふた”をしたり、皮膚に水分を与えたりする役割を持っています。保湿剤を塗る前に水や化粧水で皮膚を軽く湿らせると、十分な保湿効果が得られます。皮膚が水分を吸収している入浴後に塗るのが効果的。できれば入浴後5分以内に塗りましょう。
 手を清潔にして保湿剤を取り、指先ではなく手の平を使ってやさしく丁寧にできるだけ広い範囲に塗ります。体のしわに沿って塗ると皮膚に広がりやすくなります。
軟膏やクリームは、人差し指の先から第1関節まで伸ばした量、ローションタイプの場合は1円玉大の量が約0・5gです。この量でおよそ手の面積2枚分に塗れます。ティッシュが皮膚に付く、または皮膚がテカる程度も使用量の目安になります(ただし保湿剤の種類によって異なる場合があります)。ワセリンなどの保湿軟膏は皮膚の表面に膜をつくり、水分の蒸発を防ぎますが、寒い時期は硬くなるので手の平で温めて柔らかくして塗りましょう。このきびしい乾燥シーズンを乗り切って、しっとり肌で新年を迎えましょう。

(参考:マルホHP 薬剤科 海老沼加小里)

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