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薬を飲む時、1つずつでは問題ない薬でも特定の薬や食べ物、飲み物などと一緒に飲むと薬の効き目が変わってしまうことがあります。相互作用といいますが、これによって薬の効き目が強くなってしまうと胃腸や肝臓などの機能を悪くするなどの副作用が現れやすくなってしまいます。逆に薬の効き目が弱くなってしまうと薬の効果が十分に発揮されなくなってしまいます。
代表的な例として血液をサラサラにする薬「ワーファリン」を飲んでいる患者さんが納豆を食べてしまうと納豆菌が産み出すビタミンKがワーファリンの作用を弱めてしまい、結果として脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果を弱めてしまいます。この相互作用はワーファリンを飲んでいる期間中は、継続して注意する必要があるので飲んでいる間は納豆を食べてはいけません。
また高血圧のお薬の中には、グレープフルーツジュースとの組み合わせで血圧が必要以上に下がってしまうものがあります。抗菌薬の中には牛乳との組み合わせで体の中に吸収されにくくなってしまい、薬の効果がおちてしまうものもあります。
こういった相互作用を防ぐためには、医師・薬剤師に今のんでいる薬(病院でもらった薬だけでなく、薬店で購入している薬も)や健康食品、サプリメントを伝えて、チェックしてもらうことが大切です。さらに薬をもらう際に、飲み合わせの悪い食品についても薬剤師に聞いてみることも有効です。
(参考:日本調剤HP 薬剤科 田島和大)