広報誌 南東北

 

メディカルフィットネスさくらの施設

身体を動かしていますか? 運動の効果を考えてみましょう

 今回は「運動がなぜ大切か?」を考えます。やみくもに運動を始めるよりも効果を知ったうえで始めた方が長続きします。運動の最も重要な効果は「健康」になる事です。 健康に対する運動の効果が医学的にも証明され、シニア世代を中心に健康志向として様々な運動方法が紹介されています。
 具体的な効果を見ると、筋力は20~30歳でピークを迎え、65歳までには20%の筋力が低下するといわれます。筋力の低下は歩行能力の障害や転倒などにつながり、 日常生活の大きな障害となります。筋力トレーニングはそれらの低下を緩やかにし、歩く速さや転倒の危険性を除きます。また骨粗しょう症に対する運動は、骨密度を増す効果があり、 特に体重負荷のかかる運動の方がより効果が高まります。そして肺や心臓は年齢と共に最大心拍数(強度の強い運動をした際の心拍数)が低下し、 運動不足により強まり「疲れやすさ」の一因となります。運動をしている人は行っていない人の2倍の心肺持久力があるというデータもあります。 低―中強度の運動は血圧を下げ、血液中の中性脂肪の低下やHDLコレステロールの増加も期待できます。糖尿病では血糖値を下げる効果もあります。 これらにより心筋梗塞や脳梗塞などの血管内の病変による発病のリスクを大幅に減らすことができます。
 運動の最大効は「健康」 運動不足は病気の〝引き金〟
 運動は腰痛や膝痛など身体の痛みの改善にも役立ちます。身体の慢性的な痛みは脆弱で柔軟性の低い筋によって生じるものが大半。 ロコモ予防としても運動の重要性は広まっているほか認知症やうつ病に対する運動も多くの効果が示されています。これだけ多くの効果が期待できるということは、 逆にいうと運動不足はこれらの病気の引き金を自ら引いてしまう事にもなりかねません。「明日やろうは、ばかやろう」という言葉があります。ぜひ今日から運動を始めましょう。

(メディカルフィットネスさくら 理学療法士 平野雄三)

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