広報誌 南東北

 

薬の保管方法

指定以外は室温保管 使用期限を守りましょう

 皆さん、病院や薬局でもらった薬の保管をどうしていますか。冷蔵庫で保存すれば長持ちすると思う方もいるかもしれませんが、冷蔵庫は湿気が発生しやすく、湿気に弱い薬もあります。 薬の多くは光や温度、湿度などにより効き目が落ちたり、場合によっては副作用が強く出たりすることがあります。一般的な錠剤やカプセル剤・散剤などの薬は湿気、日光、高温を避け、 1~30℃の室温で保管しましょう。光や湿気を避けるためタッパーや空き缶など密閉できる容器に乾燥剤と一緒に入れておく方法がお勧めです。
 薬の中には冷蔵庫で保管しなければならない冷所保存もあります。目薬、坐薬の一部やシロップ剤、未開封のインスリンなどです。ただこれらの薬は一度凍らせると使えなくなることもあり、 冷蔵庫の中でも比較的温度の下がりにくい場所である開き戸のポケット(卵を入れるところの近く)に保管します。
 またどんなに上手に保管しても薬には使用期限があります。基本的には医師に処方された日数。例えば60日分薬が処方された場合の使用期限は薬をもらったその日から60日です。 それを過ぎたら、もったいないと思わず捨てることをお勧めします。使用期限内でもいつもと違う見た目や味だと思ったら使用を控え、病院や薬局へご連絡ください。 このように薬は保管方法ひとつで効き目が弱くなったり、思わぬ副作用をもたらしたりすることがあるため、「湿気に弱い薬」「光に弱い薬」「冷所保存」などの説明がある場合は特に気をつけてください。

(参考:日本調剤HP 薬剤科 馬場美和)

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