広報誌 南東北

 

スイカ(西瓜)

むくみ・高血圧などを改善 果肉は脳卒中やがん予防に効能

スイカ  スイカはアフリカ中部のサバンナ・砂漠地帯が原産のウリ科の植物です。中国人が西の方(中央アジア)から渡来した「瓜(ウリ)」という意味で名付け「西瓜」となりました。 日本に伝わった時期は定かではないが、室町時代以降といわれます。メロンやキュウリ、カボチャも同じ仲間です。
【スイカの栄養】
 英語でウォーターメロンというように90%以上が水分で残り10%近くは糖分です。果汁にはカリウムやシトルリンが含まれ、カリウムは利尿作用があり、 むくみを改善したり尿と一緒に余分な塩分を排泄し、高血圧や動脈硬化に効果があると言われています。
 シトルリンはアミノ酸の1つで、スイカの学名である「シトルラス・ブルガリス」から名付けられました。 シトルリンは、体内に吸収されると他のアミノ酸とともに体内で発生するアンモニアを分解して体外に排泄する働きがあります。
 また果肉にはトマトにも含まれるリコピン(赤色の成分)が含まれています。リコピンは、体に有害な活性酸素を分解して老化や動脈硬化、脳卒中、がんなどを予防する効能があるといわれています。
【スイカの特徴】
 スイカの甘味は果糖によるもので果糖は冷やすと甘くなる性質があります。そのため冷やして食べると食感がよくなるだけでなく、甘味も増します。 そのまま食べてもおいしいですが、皮を漬物にしたり、薄切りにして炒めたり、煮たりしてもおいしく食べることができます。
【選ぶポイント】
 果物を選ぶ目安は色つやが良く、縞がくっきりとしているものです。また軽くたたくと澄んだ音がし、水に入れると浮くものが美味です。


(参考:食べ物栄養辞典、果物普及啓発協議会HP、食の医学館 栄養管理科 岡崎由香)

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