広報誌 南東北

 

メディカルフィットネスさくらだより

今日から誰でもできる身体づくりのススメ ~身体活動と生活活動~

 運動を始めるのに楽な方法は基本的にありません。寝ながら筋肉をつける、飲んで筋肉をつけるなどを謳い文句にした商品もありますが、効果不明や効果があったにしても補助的なものに過ぎません。 運動にも王道はありません。運動不足や運動が苦手な方には、初めの第一歩がとても大変です。自転車と同じで最初の漕ぎ始めはエネルギーが必要ですが、慣れてくれば無意識に運動しているレベルにまで達する事も可能です。 運動したいが始められない人の大半は「運動は息が切れるまでやらないと効果が出ない」「ジムに通ってやらないと効果が出ない」といった「きつい」「つらい」など誤った感情的イメージを持っているため取り掛かりにくいようです。
運動不足は生活活動の低下 「階段はラッキー」に発想転換
 現代社会のようになる以前は肥満の人はほとんどおらず、日常生活で運動の時間を意識的に取らなければならないという発想もありませんでした。つまり運動不足の原因の大半は日常生活内での〝生活活動〟の低下。 例えば車通勤やエレベータの使用、家電製品の普及、デスクワークなど生活活動を低下させる環境が身近に多くあります。そこから見直す事が大切。例えば掃除機での掃除は10分で30kcalの消費ですが、 これを掃き掃除や拭き掃除に変えると120kcalの消費で約4倍の活動量増加につながります。さらに電気代の節約や環境に優しいという一石三鳥の効果です。
 運動の為の時間が確保できないという人も多いと思いますが、隙間の時間を活用すればいろいろな事が可能です。エレベータと階段があったらどちらを選びますか? 「エレベータがあったラッキー」ではなく「階段はラッキー(運動の機会が持てた)」と発想を切り替えてみましょう。

(メディカルフィットネスさくら 理学療法士 平野雄三)

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