広報誌 南東北

 

モロヘイヤ

老化防止に効く〝王様の野菜〟葉酸多く妊産婦におすすめ

モロヘイヤ  エジプトやアラビア半島などで古くから日常的に食べられていた緑黄色野菜の1種です。重病を患ったエジプト王がモロヘイヤスープを飲んで治ったという故事もあり、 アラビア語で「王様の野菜」を意味します。日本に入ってきたのは1980年代ですが、健康志向の高まりから青菜類が少ない夏の「夏バテ改善」に役立つと注目されています。
【栄養成分】
 栄養価が高いことで知られるホウレンソウやコマツナより多くのカルシウム(100g中260mg)、カロテン(同10000μg)が多く含まれています。カルシウムは中枢神経を鎮め、イライラ感や過敏症を抑える働きもあり、 ストレス緩和に効くほか骨粗しょう症にも有効です。カロテンは体内でビタミンAに変わり血管などの粘膜を丈夫にし、細胞の老化を遅らせるので老化防止にも有効です。
 においやクセもないので食べやすい野菜ですが、特徴的なのは刻むと粘りが出ることです。この粘りはムチンやマンナンといった水溶性多糖類で糖の吸収を遅らせ血糖値の上昇を抑える働きがあります。
【食べ方・調理のポイント】
 選ぶときは、葉がしっかりしていてつやがあり、茎が柔らかいものを選びましょう。おひたしや和え物、炒め物、天ぷらなどに利用されます。 また、モロヘイヤに含まれる食物繊維を活かしたモロヘイヤ+ヨーグルトジュースもお勧めです。整腸作用のあるヨーグルト、美肌効果のある蜂蜜とざく切りのモロヘイヤをミキサーにかけ簡単に作ることができ、 肌のトラブル解消にも役立ちます。栄養を豊富に含んだモロヘイヤ。葉酸も多く含むため妊産婦さんにも推奨できる野菜です。


(参考:食品成分表 栄養管理科 岡崎由香)

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