広報誌 南東北

 

カブ

胃腸にやさしい「春の七草」 緑の葉は骨粗しょう症の予防に効め

 カブは天王寺カブや京都の聖護院カブなど地名がついた地方品種が多く全国で約80種類あります。大きさも大・中・小、色は白と赤カブに分類できます。春の七草の「すずな」はカブのこと。 わが国では古くからなじみ深い野菜で古事記や日本書記にも記されています。旬は晩秋から初冬にかけて。原産地は地中海沿岸・南ヨーロッパ・アフガニスタン地方といわれています。
【栄養成分】
 白い根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類されます。根にはでんぷんの消化を助けるアミラーゼなどの酵素が多く含まれ、胃炎や胸やけなどに効果があります。 葉は根より栄養的に優れ、カロテンやタミンB2・C、カルシウム、鉄、食物繊維などの栄養素が豊富で、これらの栄養素が骨粗しょう症予防や免疫力強化に役立ちます。 また鉄分に加えて貧血を予防する葉酸も含んでいるので貧血気味の人にも適した食材です。
【料理】
◇カブの豚そぼろ煮(4人分)
▽材料=カブ4~6個、豚ひき肉250g▽調味料=Ⓐ酒大さじ3、しょうゆ大さじ2、砂糖大さじ1Ⓑしょうゆ大さじ1弱、みりん大さじ1、砂糖大さじ1弱、柚子皮せん切り少々、かたくり粉大さじ1
▽作り方①カブの根本をきれいに洗い、茎を少しつけて皮ごと2~4つ切りにする。葉はさっとゆで水気を絞り5cm長さに切る②鍋にひき肉とⒶを入れ、ほぐすようにしてサッと煮る。 カブに水を加え中火で7~8分間、アクを取りながら柔らかくなりすぎないように煮る③Ⓑを加えて軽く煮る。かたくり粉を同量の水で溶いて加え、とろみをつけて出来上がり。


(参考:食の医学館、みんなの今日の料理 栄養管理科 岡崎由香)

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