広報誌 南東北

 

生活習慣病の薬

見直そう生活習慣 脂質異常症は食事と運動

 年末年始いかがお過ごしでしたか。ごちそうの誘惑に負けて体重が増えた方もいるのではないでしょうか。うっかり正月太りが慢性化すると生活習慣病の脂質異常症を引き起こしてしまうかもしれません。 血液中の脂質、つまりコレステロールや中性脂肪が増え過ぎる病気です。原因は食べ過ぎや偏食、運動不足、肥満やストレスなどです。
 コレステロールは本来、細胞やホルモンの材料となり体の機能を調節。中性脂肪はエネルギー源や体温維持など体内で重要な役割を果たします。ただし増え過ぎると血管や組織を傷つけ、心筋梗塞や脳梗塞などを起こします。 脂質異常症は自覚症状がなく、ほとんどが検診で指摘されます。脂質異常症の治療は食事と運動療法です。例えば3食きちんと栄養のバランスがとれた食事、積極的に食物繊維を摂る食事、 1日30分のウォーキングを行うなど改善目標を決めて実行する―などです。
 3か月ほど続けて改善されない場合は内服薬を検討します。脂質異常症の薬は、LDLコレステロールを下げる薬、中性脂肪を下げる薬など数種類に分類され、検査結果によってどの薬にするかが決められます。 しかし薬物療法が始まったからといって食事療法と運動療法を止めていいわけではありません。食事療法と運動療法をきちんと続けることによって薬の効果がより期待できるのです。
 脂質異常症治療は長い時間を要します。脂質異常症にならないためには、日々の積み重ねがとても大切です。これを機会に生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

(参考:沢井製薬HP 薬剤科 馬場美和)

トップページへ戻る