広報誌 南東北

 

春のスキンケア

1年で最も肌荒れしやすい春 保湿剤に頼らず生活見直しも

 暖かい日が続き、春を感じる季節になりました。新しい生活に新しい出会い。春は心もウキウキしますが、実は1年で最も肌荒れを起こしやすい季節です。 乾燥は肌の大敵ですが、ある調査で1月と4月の平均湿度が全く同じという報告があります。春になっても空気は冬と変わらず乾燥していることが分かります。
 また暖かくなるにつれ紫外線の量も増加。加えて日が長くなる春は、紫外線を浴びる時間も長くなり肌へのダメージが大きくなっていきます。 さらに入学や就職、引っ越しなど転機を迎えるシーズンでもあり、慣れない環境が引き金となって肌荒れを起こしやすくなっています。
 気になる場合は薬を使って保湿ケアをしましょう。保湿剤には主にワセリン、セラミド、尿素剤、ヘパリン類似物質の4種類があります。ワセリンは皮膚表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐ働きがあります。 刺激がなく保湿効果も高いが、使用感にべたつきがあります。セラミドは肌の水分を保持し、皮膚に柔軟性を与えます。尿素剤は角質の固い部分を取り去る働きがありますが、刺激を感じることがあります。 べたつきや刺激が気になる方にはヘパリン類似物質がお勧めです。血行を良くする働きもあるヘパリン類似物質には、軟膏・クリーム・ローションなど様々な種類があるので使用感に合わせて選べます。 どれが適しているかは、薬剤師に相談ください。
 肌の健康は身体の健康のバロメーター。保湿剤だけでなく生活習慣も見直し、きちんとスキンケアして春を楽しみましょう。

(参考:田辺三菱製薬HP 薬剤科 馬場美和)

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