広報誌 南東北

 

プラセンタ

 プラセンタとは、哺乳動物の胎盤のことをいい、医薬品界では英語名(Placenta)がよく使われます。一般的には胎盤から抽出された様々な成分の「プラセンタエキス」のことをいいます。 胎盤は、へその緒を通じて母体と胎児の仲立ちをし、胎児が発育するために必要な呼吸やタンパク質合成、有害物の解毒、ホルモンの分泌、排泄など重要な働きを全て胎盤が行います。
 人間を除く全ての哺乳動物は出産すると自分の胎盤を食べてしまいます。出産で低下した体力を速やかに回復させホルモン分泌促進成分を摂ることで乳汁分泌させるという本能です。 胎盤には不思議な力が宿ると考えられ古くから医薬品として応用されてきました。ギリシャのヒポクラテスが医療に用い、クレオパトラやマリー・アントワネットが若返りや美容のため、 秦の始皇帝は不老長寿の妙薬として用いたともいわれます。
 近代医学でも80年ほど前から治療薬に応用され、現在では更年期障害や肝機能障害の治療に使われています。
 アンチエイジングにおけるプラセンタの利用では、主に美白、血行促進、新陳代謝の促進といった肌の若返り効果が期待されています。ただし美容に関する製品のほとんどは、医薬品ではありません。 美用品は自分に合ったものを使用し、少しでも異常を感じた時は、すぐに使用を中止するようにしましょう。

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