広報誌 南東北

 

プラス・テン

 健康のために「1日1万歩」を目標に歩くと良いとされていますが、多くの人にとってこれは、少し高い目標のようです。 実際、日本人(成人)の平均歩数は男性が7000歩、女性が6000歩です。
 こうした現実を踏まえ、厚生労働省が提案しているのが「プラス・テン」。普段より10分多く身体を動かしましょう―という指針です。 平成25年度から始まった第二次「健康日本21」の推進を目指し、身体活動(生活活動+運動)の指標となる「身体活動基準2013」を策定。 この中で運動(エクササイズ)よりも身体活動(アクション)を重視、毎日の生活の中で身体活動を少しでも増やすようスローガンを「プラス・テン」にしました。10分運動すると約1000歩の歩行と同程度の運動効果が得られるからです。
 運動量増によって従来の糖尿病・循環器疾患などのほか、がんやロコモティブシンドローム、認知症など生活習慣病の発症リスクの低減・予防、1年間継続で2kgの減量効果や健康寿命を延ばすのに繋がると期待されます。
 日に10分の運動を加える方法は比較的簡単に見つかるためか「プラス・テン」運動は全国各地で広まっています。 職場へ通勤する人なら駅のエスカレータやエレベーターを利用せず、階段を上り下りする。 主婦の方なら自宅から少し離れた商店に買い物に行く。 毎朝、10分間放送のNHKラジオ(テレビ)体操も「プラス・テン」の1つです。 お勧めしたいのは家族や友人と一緒に取り組むこと。 誰かとともに行う運動は、長く楽しんで身体を動かすことができるすばらしい健康法です。

トップページへ戻る