広報誌 南東北

 

サルコペニア肥満を予防する

寝たきり防止に適度な運動 肉や魚しっかり摂って筋力の改善・維持


 最近しばしば「サルコペニア肥満」という言葉を耳にするようになりました。 筋肉量が減っていくことをサルコペニアといいますが、筋肉の減少と同時に筋力が失われていくことを指した言葉です。 原因の多くは加齢です。サルコペニアを予防できれば、高齢になって寝たきりになるリスクを減らすことができます。
 齢をとるにしたがって目や耳をはじめ私たちの様々な身体機能は衰え始めます。 高齢者が寝たきりになる原因の第1位は脳卒中ですが、第2位が、このサルコペニアです。 筋肉が減少して脂肪が増加するため「サルコペニア肥満」と呼ばれ、普通の肥満以上に高血圧や低体力による転倒などの危険性が高まります。 原因の1つは運動不足です。 高齢者はわが身大事で、ひたすら安静を求めてしまいがちですが、むしろ毎日軽い運動するよう心がけたいものです。
 効果的な運動例に
①イスを使い、尻を少し浮かせて立ったり、座ったりを繰り返す
②イスに足をかけて寝て、体を伸ばした時、尻や肩が床面に付かないよう耐える
―があります。
動作はゆっくり、1セット5~10回、1日3~5セット行うと効果があります。
 サルコペニアの予防には筋肉量の維持がポイントになるので、食生活を含め日常的な予防を長期的に行う必要があります。 筋肉維持に必要なタンパク質やビタミン(特にビタミンD)を普段の食事で十分に摂る必要があります。 太ることを気にしての過度な食事制限は止めましょう。 健康長寿の老後のために適度に運動し、肉や魚をしっかり摂って筋力の改善・維持に努めましょう。 ビタミンDを活性化するため日光浴も効果的です。


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