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夏、汗疹(あせも)に悩まされる方も多いと思いますが、あせもには、よくステロイド外用剤が使われます。
そのステロイド外用剤は強さによって5つに分類され、どのような症状か、どのくらいの症状か、体のどの部位に塗るのか、大人か子供か―などによって使い分けされます。
例えば皮膚が薄く薬が吸収されやすい顔に塗る場合は、原則としてあまり強い薬を使えません。
大人に比べ皮膚が薄い子供に使用するときも弱めの薬を選択します。
使用する際の注意点は、まず塗る前に手と患部を清潔にすることです。
汗をかいている時は、きちんと拭き取ってください。1日1回塗る場合は風呂あがりが最適。
皮膚が清潔で、やわらかくなっているため厚い皮膚でも薬が吸収されやすくなります。
2種類以上塗る時は、基本的には間隔をあけて塗ります。同時に塗る場合は「塗る面積が広い薬剤から塗る」と考えてください。
例えば保湿剤を先に広く塗ってから患部にのみステロイド剤を塗るようにします。
順番が逆だとステロイド剤が必要のない部分にまで広がってしまいます。
また前回と症状が似ているからといって病院から以前に処方された薬を自己判断で使うのは止めましょう。
症状の原因が違うため悪化してしまうこともあります。
さらに腕に塗っていたのを顔に塗ったり、家族が使用していたものを子どもに使ったりするのも効果がなかったり逆に副作用がでてしまうこともあります。
ステロイド外用剤は大変有効な薬です。医師の指示通り使用することで副作用も最小限に抑えることができます。
気になることがある場合は、医師や薬剤師に相談してください。
(参考:マルホ株式会社HP 薬剤科)