広報誌 南東北

 

メディカルフィットネスさくらだより

更年期と上手に付き合うために

食生活・睡眠改善で不調克服 10分ウォーキングもお勧め
 45歳から54歳までの更年期の女性は、約800万人います。 そのうち更年期症状や更年期障害に悩まされる人は、70%に上るといわれています。
 「更年期障害」とはどのような症状でしょうか。 閉経に伴い、ほてりやのぼせ、イライラなどが起こることをイメージすると思いますが、具体的な症状や対処法など正確な知識はあまり広まっていないのが現実です。 更年期とは人生の折り返し点を通過、後半戦に向かって進もうとするステージです。 女性ホルモン(卵巣ホルモン)の分泌が正常にいかず、月経の異常が起こりやすくなり、様々な身体的・精神的な違和感が現れやすくなるのが更年期障害です。
 女性ホルモンの分泌がうまくいかず骨粗しょう症や体脂肪の増加、筋肉の減少による排尿障害など様々なリスクを高めます。 これは女性の体のほとんど全ての細胞、器官にエストロゲン(卵胞ホルモン)が影響を与えているためです。 エストロゲンは卵巣で生成されますが、体脂肪、皮膚、筋肉でも生成されます。 閉経時期にそれらの作用がうまくいかないことで身体に変化をもたらします。 自身の老いを受け入れられない精神的な面での苦しみを抱え、不眠やイライラなどに繋がることもあります。 デリケートな面があり、言葉や表情に出さない女性も多いようです。
 更年期障害は日々の生活習慣で良くも悪くもなります。 更年期前から自分の身体の変化に向き合うことでリスクを低下することもできます。 運動と食事に関してはすぐに実践できます。 食塩の過剰摂取に注意し、不足しがちなカルシウムやビタミンが摂れるバランスの良い食事をする。 自分の体重を負荷にし、まずは10分のウォーキングを始める―など。 女性として人生の後半戦を有意義に過ごすためにも今から始められることを行動に移していきましょう。 

(メディカルフィットネスさくら 健康運動指導士 佐藤香)

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