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「ピンクリボン運動」をご存知でしょうか。
女性の8人に1人が乳がんになるといわれたアメリカで始まった乳がん検診の受診、早期発見の大切さを伝える啓蒙活動です。
娘を乳がんで亡くした米国の一家庭から始まったこの活動は、行政・企業・市民団体が連携する運動へ発展。
1993年には毎年10月第3金曜日を「ナショナルマンモグラフィデー」を制定し国を挙げての運動に広がり、欧米の乳がん死亡減少に繋がりました。
日本では平成12年10月に乳がん患者支援団体が東京タワーをピンク色にライトアップしたのをきっかけに毎年10月1日は東京都庁舎、レインボーブリッジ、明石海峡大橋などでもライトアップ、10月が「乳がん月間」となりました。
日本人女性が乳がんにかかるのは「12人に1人」。
女性が一番かかりやすいがんですが、部位別のがん死亡率は5番目です。
乳がんは30歳超で患者数が増え、50歳前後でピークを迎えるが、早く見つけ早く治療すれば9割以上は治癒するといわれます。
定期的検診で早く分かれば、それだけ治る確率が高まるわけです。
乳がん検診は40歳以上が対象ですが、2年に1度定期的に受診するのがお勧め。
検診で死亡率の減少効果が認められることです。
乳がんのがん細胞が1cmになるには15年以上かかりますが、1cmのがんは2年足らずで2cmのがんに急激に大きくなるからです。
検診は職場の健康診断や地方自治体の健康診断、そして様々な医療機関でも実施されています。
検査時間は、30分もかかりません。
受診率が高い欧米では死亡率が減少していますが、日本の25年度乳がん検診受診率はまだ34.8%、死亡者は依然増えています。
乳がんは月に1回の自己検診法で「自分でも見つけられる」がんです。
自分で「見て」「触って」しこりを確認。気になることがあれば医療機関を受診しましょう。
そして40歳を過ぎたら自分のため、家族のために乳がん検診を受診することが大切です。「該当年齢になったら必ず受診」です。