広報誌 南東北

 

社会全体で正しい理解が必要 高次脳機能障がいへの支援

 交通事故や転倒で頭を強打したり、脳梗塞や脳出血など脳血管障がいにより脳の一部に損傷を受け、記憶や言語など脳の働きに支障が現れる「高次脳機能障がい」。 外見では障がいが分かりにくく、周囲の理解を得ることが難しいと言われます。 一命を取り留めたものの社会生活では勉強や仕事、対人関係が上手くいかず、本人や家族の精神的な負担が大きくなる場合もあります。 本人や家族、学校や職場など社会全体の高次脳機能障がいの理解が必要です。
【主な症状】
①記憶障がい=新しいことが覚えられない。約束を忘れる。同じ質問を何度も繰り返す―など
②注意障がい=ぼんやりミスをする。同時に2つ以上のことに気配りできない―など
③遂行機能障がい=日程や計画の手順が立てられず指示が必要。仕事を途中で投げ出す―など
④社会的行動障がい=対人関係を上手くつくれない。感情や欲求のコントロールができない。キレる。子どもっぽくなる―など。
【障がいに関する相談先】
 総合南東北病院は、平成20年9月に福島県から脳機能障がいの支援拠点機関として指定を受け、福島県高次脳機能障がい支援室を設置し、相談を行っています。 社会福祉士、精神保健福祉士などの資格を持つ支援コーディネーターが相談に応じます。
【高次脳機能障がいサロン】
 毎月第3土曜日午前10時~12時まで当支援室(同病院内・1階医療相談課隣)で患者さんやご家族の悩みを共有する「高次脳機能障がい患者・家族サロン」を開催しています。 参加ご希望の方は当支援室(郡山市八山田七丁目115、同病院内☎024-934-5680)へご連絡ください。


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