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9月中旬に佐賀県でインフルエンザによる学年閉鎖が出るなど今年もインフルエンザのシーズンがやってきました。
当院でも10月11日(火)から予防接種を開始、インフルエンザの蔓延防止に乗り出しました。
インフルエンザウイルスは12月ころから徐々に人に感染、越年して1~2月になり大流行します。
インフルエンザウイルスは高温多湿の環境に弱い一方、気温が低く、空気が乾燥していると活動が活発化します。
気温10度前後、湿度20%前後という条件を満たすのが12~3月というわけです。
感染経路は咳・くしゃみなどの飛沫感染、接触感染がほとんど。
それだけに手洗いの励行、他人にうつさないための「咳エチケット」が大切です。
ただ残念ながらウイルスを含む唾液や飛沫を完全に防ぐのは困難です。
その対策として予防接種があります。
インフルエンザワクチン接種により抵抗力を強め、感染しても重篤な症状になることを避けることができます。
特に65歳以上の高齢者や何らかの病気を患ってウイルスに対し抵抗力が低下している人には予防接種が大きな力となります。
インフルエンザワクチンの有効期間は約5か月。
接種後2~4週間ぐらいで抗体ができます。
10月中旬から12月上旬までに接種するのがお勧めです。
それで12~3月の流行期をカバーできるが、できれば2回受けるのが理想的です。
インフルエンザウイルスはA・B・Cの3つの型があります。
インフルエンザワクチンは毎年、新たに接種する必要があります。
今冬のワクチンは7年前に新型インフルエンザとして世界中で流行したH1N1(A型)と流行しやすいA香港型、そして2種類のB型に備えたワクチンです。
郡山市では65歳以上の高齢者に対しインフルエンザ予防接種の助成を行い(個人負担1200円)蔓延防止に務めています。
当院でも10月11日(火)から12月17日(土)まで接種を受け付けています。
他の市町村に関しては助成期間が異なるので各自治体の予防接種担当者に確認してください。