味覚障害の症状としては、「何を食べても味がわからない」「料理の味が薄く感じられる」「作った料理が濃すぎると、人に言われた」などです。 味覚障害は、知らず知らずのうちに症状が進行し、気がついた時にはかなり症状が進んでいるというのも少なくありません。 特に、最近では10代、20代という若い世代でも味覚障害を訴える人が増えているのです。おいしいからといって香辛料、調味料は使い過ぎないように注意が必要です。 |
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味覚障害の症状 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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味蕾【みらい】 | |||||||||||||||||||||||||||||||
味覚を感じるのは、舌の表面にある味蕾(みらい)という文字通り花の蕾(つぼみ)の形をした微小な感覚器官です。 味覚障害を引き起こす原因として、味が濃い食材の過剰摂取や、タバコの吸いすぎなどもありますが、一番の原因といわれているのがミネラルの亜鉛不足です。 味蕾という細胞は、短い周期で新しく生まれ変わっており、そのためにはたくさんの亜鉛を必要とします。つまり、亜鉛が不足すると細胞が生まれ変われなくなってしまい、味覚障害を引き起こしてしまうのです。 |
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亜鉛が多く含まれている食材 | |||||||||||||||||||||||||||||||
金属亜鉛2g以上の摂取で毒となりますが食材に含まれる亜鉛は、多くてもわずか10%ほどしかなく、その10%もすべて吸収されるわけではないので、食材から取り入れる亜鉛は安全です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
食材100g中の亜鉛
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1 クエン酸、ビタミンCと一緒に摂る | |||||||||||||||||||||||||||||||
レモンに含まれるクエン酸と、ビタミンCが亜鉛を吸収しやすい形に変えてくれます。よく生がきやカキフライを食べるときに、レモンをかけて食べますが、無意識のうちに行っていたあの行為は、実はとても利にかなった食べ方だったのです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
2 アルコールと一緒の摂取は避ける | |||||||||||||||||||||||||||||||
アルコールを分解するときに、アルコール分解酵素という酵素が働きます。この働きにも亜鉛が使われるので、お酒を飲むときは、普段より多めの亜鉛の摂取を心がけてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
3 サプリメントの活用 | |||||||||||||||||||||||||||||||
日本では、厚生労働省によって亜鉛の所要量は、成人男性12mg、成人女性9mgとされています。しかし、実際には、一般的な食事から1日12mgの亜鉛を摂ったとしても、その性質によって、大半は体外に排出されてしまいます。4分の1の3mgが体内に吸収されればいい方です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
しかし、もし、吸収の妨げになる栄養成分を摂りすぎたり、もともとの亜鉛の摂取量が少なすぎたりすると、ほんのわずかな量しか吸収されず、あっという間に欠乏状態に陥ってしまい、およそ1週間で様々な欠乏症状を招いてしまいます。食事で毎日所要量を摂取し続けることが因難な場合には、亜鉛をサプリメントで補給するのも1つの方法です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||