介護の扉


「お年寄りの心を理解する」

お年寄りの心を理解して介護する
 長年勤めていた会社を退職したり、子供が独立したりと、たくさんの事柄を経験して、人は年を重ねます。お年寄り特有と思われがちな性格の向こうに、見え隠れする不安な心。このことを十分に理解して介護に取り組みたいですね。
 
疎外感
 社会的役割が減少し、生活の範囲も狭まりがちな老年期の人は、社会や家庭の中ではりあいをなくし、疎外感を感じやすくなります。人生の先輩として接することが、お年寄りとの交流の第一歩です。
 
不安

 落ち着きがない、うつ状態、非難、さびしがり、不平不満、疑い深い、自分本位、頑固などは、個人的な性格以前に不安の表現。まわりの人に心のうちを訴えているのです。
 お世話する人は、お年寄りの訴えを非難したり、はねつけたりするのではなく、つとめて話し相手になりたいものです。

 
無気力・依存
 病気や障害が、お年寄りを無気力にします。お年寄りが老年期を充実して過ごせるよう、一緒に考えていきたいものです。
 
知的能力
 知的能力は、それほど衰えませんので老年期になってから新しい勉強を始めたり、仕事やボランティアで活動する可能性は、大きく広がっているのです。お年寄りが新たな生きがいに出会えるよう、周囲の人々の理解と協力が大切です。
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